天鳳の牌譜から4
今年も残すところあとわずかとなりましたが、みなさんいかがお過ごしでしょうか
こんにちは、梅田店のヤナギウチです
あいもかわらず趣味の天鳳での話をさせていただこうとおもいます
下図は東1局親番で、対面のリーチを受けたところ
打牌候補は受け入れMAXの打9mか、とりあえず1シャンテン維持しつつ安牌の打2p
親でドラ2の1シャンテンなので押したいですが、形はあまりよくありません
おそらくフリーであれば打9mで良さそうですが、ラス回避が大きい天鳳ではどうでしょうか
打2pとした場合、3p124mツモと3p124m鳴きが消失するのでかなり聴牌率は減少し、聴牌形も1枚切れネックのペン3mかドラ4p単騎になりそうです
それでも天鳳においては守備意識の打2pはかなり有力になるとおもいます
実戦ではかなり迷った結果、対面の6巡目打8mによって9mの安全度が若干高くなってるということで打9mを選択しました
そして11巡目、7pを引いてきました
今度は巡目が深くなってきて自分の和了率も下がってきているのであまり無理はせずここで打2pとしました
その後、まわっていたら聴牌が入りましたが、海底牌で無筋の1sを引いてきました
自分の和了率はもうありませんが、流局聴牌のために海底牌を押すかどうか
残っている無筋は14s47s14p36mの4つ
仮にリーチが両面待ちであれば単純計算で25%の確率でささります
自分の目から14sは6枚みえてるのでかなり怖いところですが、愚形の可能性もあるので実際の放銃率は20%程度でしょうか
そして放銃打点は通常の子のリーチで平均およそ5600点、今回は海底がつくので満貫の可能性も高そうです
ただ、この1sさえ通せば確実に流局収入(2500点くらい)があるので局収支の期待値的には押した方が高いです
東1局なので、局収支重視と親の連荘期待(天鳳では聴牌連荘)で押しが今のマジョリティだとおもいます
最近ではこの局収支の期待値で押し引きを判断する考え方が天鳳界で増えつつありますね
しかし、最近み~にんさんという方が出版した統計本「統計で勝つ麻雀」には、その考え方を今後覆すかもしれない非常に興味深いデータが記されてあります
その1つが、東1局に満貫失点した際の平均順位とラス率です
東1局で8000点失点した場合のその半荘の平均順位は3.04、ラス率は47%になるらしいです
みなさんはこのデータをどう思いますか?東1局で満貫を放銃した場合、25%のラス率が一気に50%近くにまで跳ね上がるのです
僕はこのデータをはじめて見たときびっくりしました
自分が今まで想像してたよりもはるかにシビアな状況に追い込まれることになるんだなーという印象でした
ラスペナルティの大きい天鳳においてラス率47%は致命的です
もしかするとこの1sを止める方が段位pt効率的には有利になるという可能性もあるかもしれませんね
ちなみに実戦では、東1局では局収支基準で良いという考え方+親連荘も大きいということで1sを押しました
ただ、この選択があっているかどうかはわかりません
さて、最後の話だけ長くなってしまいましたが、この話のオチをつけるべく次の画像を張っておきます
み~にんさんの著書「統計で勝つ麻雀」
非常に参考になる本ですので、もしよろしければみなさんも一度お手にとってみてください