大阪池田市石橋駅の安い安心な雀荘なら麻雀ミラージュ | こしらえるということ

こしらえるということ

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五月二十日土曜日、シフトの合間に空いた休日。
自分の様な金無し友無しの人間はこういう時何をすべきかを考えることに休日の一割ほどを割いている。

昼過ぎに起きてベッドの上で微睡みながら音楽をかけて目を瞑り、これからの10時間程をどう過ごすかと思索に耽る。
そしてふと気付くと夕方も終盤戦に差し掛かっている。
もはや出来ること自体が限られてくる。

朝食すら摂っていないのでそもそも頭もろくに回らない。
こういう時はシンプルな行動を取るに限る。

旨い飯を食いに行こう。

身支度を整え家を出て、阪急北千里駅より一路向かうは南方。
南方へ行けば今大阪で一二を争う名ラーメン店の人類みな麺類がある。
南方ともなるとよほどのことがない限りは立ち寄ることのない場所、こういう機会に行っておくのが正解だろう。

18:30に南方に着く。
18時開店の店には既に長蛇の列が出来ている。
この列に並ぶとおそらくラーメンにありつけるのは一時間後だろう、と思わせるほどの人数が並んでいた。
僕はわりにあっさりと、列に並ぶのを諦めた。

並ぶのを諦めた以上他の選択肢を探す必要がある。
既に改札は抜けてしまった。交通費分の何かを探さなくてはならない。

いくつかの候補を頭の中で列挙し、僕は時屋に行くことにした。

時屋。
この店も魚介豚骨のつけ麺界隈では大阪でトップクラスの人気を誇る名店である。
昨今雨後の筍の様に至る所に現れだした魚介豚骨つけ麺であるが、やはりこの店は特別な存在感を放っている。

数分歩いて店に向かうと、こちらも人類みな麺類ほどでは無いが十人ほど先客が並んでいた。
これぐらいならいいか、と僕は列に並んだ。

先頭から、二流の私立の大学生といった風体の健康的な四人組、派手な髪色の若いカップル、雑誌を開けば載っていそうな所謂ギャルが二人と、それに付随する細身のすかした男が一人。

待っている時間は退屈なので、音楽を聴きながら並んでいる人々について考える。

特に目の前の男なんかは、高そうなブランド物の財布、高そうなブランド物のジーンズ、高そうなブランド物のパーカーを身にまとっているが、組み合わせるといかにも安っぽい。
そんな男が美人なギャルを二人連れている。
オスとは、そしてメスとは。と、当てもないことを考える。

そうこうしているうちに、二十分ほど経っただろうか、店の中に案内された。

人気店だけあって手際が良く、あらかじめ渡してあった食券通りのつけ麺が店に入ると直ぐに提供された。

豚つけ麺

スープを一啜りする。
やはりそこらの量産型とは違う味がする。
何によって特色を出しているのかは分からない。あくまで僕は物を食べる側であって、作る側ではないのだ。
ただ、違う事しかわからない。だがそれでいいじゃないか。
そこに旨いものがあるだけで。

麺、メンマ、麺、チャーシュー、麺、味玉、麺と箸を進めていく。
あと一息、というところで少し腹が苦しくなる。
昔は特盛もあっさりと平らげていたというのに、大盛でこうなるとは、すこし年をとったのかな、と感傷に浸る。

麺を完食し、お冷をぐっと飲み干す。
爽やかさが喉奥を潤す。

その後に、締めの出汁ごはんを注文する。
さらさらと胃の中にかきいれて、さらにもう一口水を飲む。

ふう。と一息ついて、直ぐに店を出る。
何度も言うようだがラーメン屋に長居は無用である。
特に外に列を作っている店で食事の後に歓談に耽るなど言語道断である。
そういう事は外に出てチェーンの喫茶店ででもやればいいのだ。

店の外に出ると、まだ十人以上の人が並んでいた。
夏に近付きつつある五月の暮れ、斜陽が一流企業の高いビルを照らし、幹線道路には涼しい風が吹いた。

僕は充足感と共に、駅へ向けて歩き出した。

 

以上、レポっす。

文責、ナカヒラ。